女性アスリート外来

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女性アスリートにはFAT(Female Athlete Triad)と呼ばれる女性アスリート3主徴(利用可能なエネルギー不足、無月経、骨粗鬆症)のほか、貧血、月経痛、月経前症候群(PMS)などによるコンデション不良、腰痛、睡眠不足などがよくみられます。女性アスリート外来では、こうした疾患の治療を日本スポーツ協会公認スポーツドクターの院長が行います。

FAT(女性アスリート3主徴)

女性が行うスポーツ競技のうち、体にかかる負荷をできるだけ少なくしたい陸上競技や体操競技などの場合、スポーツ障害が起こりやすくなります。競技会で好成績を上げるためには厳しい練習が必要となり、その時期には、1日に摂取するカロリーを増やす必要であるにもかかわらず、摂取栄養不足に陥ってしまうと体重が減少し、女性ホルモンが低下してあたかも更年期のような女性ホルモン状態となり月経が止まってしまいます。その結果、骨を破壊する細胞の活動が活発になって骨粗鬆症となり、骨折することがあるのです。

メンタルの不調

アスリートは身体的な面が重要視されることが多いようですが、実際にはメンタル的な面も重要です。身体面で問題がなかったとしても、メンタルの不調が続けば、競技において最大のパフォーマンスを発揮させるということは困難になります。また、ケガや病気といったことだけでなく、月経に関する問題が引き起こされることもあります。月経困難症や月経前症候群によって日常生活に影響が出ているケースも少なくありません。このようなときは、薬物療法を用いることで症状をコントロールします。

月経日調節、コンディショニング

月経の予定日が大事な競技や試合とかぶるという場合、思うような能力が発揮できないこともあります。このようなケースでは、月経が来る日を早く、あるいは遅く移動させることも可能です。また、毎月繰り返す生理痛に悩まされているといった方も遠慮なく、試合前のコンディショニングとして女性アスリート外来をご受診ください。

貧血

摂取エネルギーの不足や過度の運動によって鉄分が不足して貧血となることがあります。

当院では、こうした病気や症状が引き起こされないよう適切な治療を行いますので、まずはお気軽にご受診ください。