当院で行う主なワクチン接種
- 子宮頸がんワクチン
- インフルエンザワクチン
- 新型コロナワクチン
- 帯状疱疹ワクチン
- 風しん麻しん(MR)
- 肺炎球菌ワクチン(高齢者対象) など
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)
対象
小学6年~高校1年相当の女子
子宮頸がんの罹患数は20代後半から増え、30歳代後半がピークとなっています。このがんの発生にはヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが関わっています。HPVは男性にも女性にも感染するありふれたウイルスで、性交経験のある女性の過半数は一生に一度は感染機会があるといわれています。HPVに感染しても、90%以上の人においてウイルスは自然に排出されると考えられています。しかし、ウイルスが自然に排出されず、HPVが長期にわたり感染すると、子宮頸がんになるリスクが高まります。そのため、決められた時期に子宮頸がんワクチンを接種するようお勧めいたします。
定期の予防接種は、各市町村が主体となって実施しています。お住まいの市町村における接種方法(いつ、どこで、どのように受けられるかなど)については市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
種類
なお、子宮頸がんワクチンには防ぐことができるHPVの種類によってサーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価)の3種類があります。サーバリックスおよびガーダシルは、子宮頸がんをおこしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。ガーダシルは加えてHPV6型、HPV11型の感染も予防します。それにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。シルガード9はHPV16型と18型に加え、31型、32型、45型、52型、58型の感染を防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。当院ではガーダシル、シルガード9の2種類ある中のいずれかを選んでいただきます。接種するワクチンの種類や年齢によって接種のタイミングや回数が異なりますので、お問い合わせください。
いずれのワクチンも1年以内に規定回数の接種を終えることが望ましいとされています。接種後の副反応としては、接種部位の発赤や痛みが多くの方にみられます。あまり多くはありませんが、頭痛、めまい、嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛などが起こることがあります。
インフルエンザワクチン
ご承知の方も多いと思いますが、インフルエンザウイルスによる急性呼吸器感染症がインフルエンザです。このウイルスに感染すると1~4日くらいの潜伏期間を経た後に発症し、38℃以上の高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。一般的な風邪と同じように、喉の痛み、鼻水、せきなどの症状もみられます。高齢者や基礎疾患のある患者さまの場合、肺炎を併発して入院治療が必要になることもあります。
このようなインフルエンザを予防する有効な対策として、流行前のワクチン接種があります。このワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヵ月間持続します。日本では、インフルエンザが例年12月~翌3月の寒い時期に流行することが多いので、少なくとも11月中旬頃までには接種するようにしてください。
新型コロナワクチン
当院では新型コロナワクチンの予防接種も受けつけています。ご希望の方は、事前にお電話でご予約のうえ、指定日時にお越しください。なお、明らかに発熱されている方、重い急性疾患にかかっている方、ワクチン成分に対して重度の過敏症を起こしたことがある方などは接種することができません。詳細については、ご予約の際に説明させていただきます。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は、水ぼうそうに罹患したことがある方に起こります。原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスが神経に潜伏していて、それが免疫力の低下に伴って再び活性化して発症します。顔や腕、足などにも発症することがあり、患者さまによっては帯状疱疹後神経痛を引き起こすこともあります。50歳以上になると発症することが多いため、50歳を超えたタイミングで帯状疱疹ワクチンを接種することをお勧めします。
ワクチン料金表
インフルエンザワクチン | 3,300円 | |
---|---|---|
子宮頸がんワクチン | 4価 | 17,000円/1回 |
9価 | 28,000円/1回 | |
帯状疱疹ワクチン | シングリックス | 22,000円/1回 |
風しん麻しん(MR) | 9,000円 | |
肺炎球菌ワクチン(高齢者) | 6,500円 |