低用量ピル
種類
低用量ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの2種類の女性ホルモンを合わせてできた常在です。世界的に広く避妊法として用いられている経口避妊薬として開発され、「脳から卵巣を刺激するホルモンの分泌を抑えて排卵が起こらないようにする」、「子宮内膜の増殖を抑える」、「子宮頸管の粘液を変化させて精子の侵入を防ぐ」といった効果が認められています。排卵を抑えて子宮内膜の増殖を抑える効果があることから、月経困難症や子宮内膜症の治療に対して保険診療が可能となりました。
自費の低用量ピルには1服用周期(21錠)の中に女性ホルモンの配合量が全く同じの「1相性」と途中で配合量が変化する「3層性」があります。保険適応の低用量ピルは「1相性」のみですが、毎月月経をおこすタイプ(周期投与法)と月経周期を最大120日まで延長できるタイプ(連続投与法)があります。患者さまのご希望に応じて選択していただけます。
服薬中は妊娠の可能性が著しく低下しますが、妊娠を希望するようになった場合は、服用を止めれば速やかに妊娠可能なもとの状態になります。また、将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともありません。さらに、低用量ピルには卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクを減少させる作用が知られています。ただし、血栓症など副作用が全くないわけではありませんので、患者さまが服用してはいけない条件に該当しているかどうかをよく考慮しながら、慎重に処方いたします。
副作用
- 軽い吐き気
- 頭痛
- 倦怠感
- 乳房の張り
- 周期途中の軽い出血
など
こうした症状は内服開始後3か月くらいまでは出やすいのですが、徐々に治まっていくことが多いです。長期に渡ってこれらの症状が改善しない場合は相談ください。このほか、血栓症(血液の塊が血管に詰まること)などがありますが、足が腫れて痛い、胸が痛い、息が苦しい、頭が痛い、手がしびれるなどの症状があった場合は血栓症が疑われますので速やかにご連絡ください、
料金
準備中
アフターピル
種類
アフターピルは、避妊を行わずにセックスをしたときに、コンドームが破けたなどで、避妊を失敗したという場合に使用します。妊娠を完全に回避できるわけではありませんが、セックス後、なるべく早い段階でアフターピルを服用することにより、妊娠の可能性を減らすことができます。具体的には、無防備なセックスが行われた後、72時間以内にしかもできるだけ速やかにノボレルゲストレル錠を服用します。
なお、繰り返しになりますが、アフターピルを正しく服用した場合でも、妊娠をしない確率というのは100%ではありません。この点はご承知おきください。また、妊娠を阻止することができたか否かについては、服用後すぐにはわかりません。内服してから3週間後に来院していただき、月経の有無を確認させていただきます。
副作用
当院が使用するアフターピルは、比較的副作用が少ないものとなっていますが、副作用が現れる場合もあります。具体的には、服用後の吐き気がよくみられます。このほか、下腹部痛、頭痛、胃腸障害、眠気などがみられることもあります。
料金
準備中